取組紹介 2019年9月24日

100店舗賛同達成!
「あいち みんなのサラダ」プロジェクト 1周年記念イベント開催
~前編~

全国有数の農業県であるにもかかわらず、野菜摂取量が少ない愛知県。厚生労働省の国民健康・栄養調査によると、2016年、愛知県民の野菜摂取量は、成人男性で平均1日229g(ワースト1位)、成人女性で平均1日238g(ワースト3位)と下位に甘んじています。
そんな現状への危機感からスタートしたのが、「あいち みんなのサラダ」プロジェクト。本格始動から1周年を迎えたことを記念し、2019年8月31日、「野菜の日」にちなんで名古屋市中区栄のLACHIC(ラシック)にて、イベントが開催されました。

“愛知らしい食べ方でおいしく楽しみながら野菜をたくさん摂ってほしい、もっと地元野菜への理解を深めてほしい”という思いのもと、愛知県内の飲食店や市役所、企業、大学の食堂などにアプローチし、サラダめしメニューの開発と提供を依頼。その呼びかけに賛同いただいた店舗は、この1年間で100店舗に達しました。

ラシック1Fラシックパサージュに設けられた特設会場の中でも、ひときわ賑わいを見せたのが、「あいちサラダめし」試食ブース。配布したのは、ご飯の上にキュウリ、ニンジン、トマトなどの野菜やスクランブルエッグ、肉みそを盛り付け、仕上げにマヨネーズとマスタードをあわせたソースをかけた、彩り豊かなサラダめしです。

11時50分、14時50分、15時35分、16時50分の計4回、「あいちサラダめし」を配布。各回100食限定で用意したものの、いずれの回も配布開始時間前から行列ができ、あっという間に限定数に達してしまう人気ぶりでした。

会場に設けられたステージ上では、プロジェクトにまつわる様々なゲストを招いたトークショーを開催。12時20分~14時は、CBCラジオ「若狭敬一のスポ音」公開生放送としてオンエアされました。生放送終了後も若狭さんがMCを務め、ゲストとともに軽妙なトークを繰り広げました。

「あいち みんなのサラダ」プロジェクトの実行委員からは、名古屋めし評論家の大竹敏之さん、あいち在来種保存会の高木幹夫さん、キユーピー株式会社 名古屋支店長の岩田清司さん、プロジェクトの仕掛け人の一人であるソーシャルプランナーの波房克典さんらがリレー形式で登壇し、プロジェクトにかける思いや1年間の取り組み、成果などをトークショーの中で披露。

さらに、イベントに駆け付けた愛知県の大村秀章知事も加わり、サラダめしを試食。箸が止まらない様子でたっぷり頬張り、じっくり味わった後「赤味噌の味わいが生きる肉みそは味が濃いめなので、卵やご飯とはもちろん、野菜のさっぱり感とも相性バッチリ」と絶賛。「野菜の摂取量を増やして、ワーストランキングを返上しましょう」と呼びかけました。

また、名古屋おもてなし武将隊の徳川家康公もイベントを盛り上げ、ウィットに富んだ会話で和やかな雰囲気を演出しました。家康公と一緒に登壇した「月刊KELLy」編集長の堀井好美さんは、「あいちサラダめし」の賛同店舗の中から、編集長が実際に食べ、女性におすすめの店舗、メニューを紹介。
その他、大竹さんは新しい名古屋めしとも言える趣向を凝らしたメニュー、高木さんは野菜にこだわった名古屋市外の店舗などを、それぞれ紹介しました。

ステージには、世代を超えて愛されるキユーピーも5回にわたって登場し、フォト&グリーティングで来場者と一緒に記念撮影。そのキュートなポーズに、会場が笑顔で包まれました。

さらに会場では、色とりどりの地元産採れたて野菜が並ぶ、マルシェが開店。オープンと同時に、新鮮な野菜に引き寄せられるように人の輪が広がり、多くの人が野菜を袋いっぱいに買い求めていました。

マルシェでは、いろいろな野菜の形や切り口を生かして楽しむ「野菜スタンプでオリジナルカードを作ろう! 」や、1日あたりの野菜摂取量の目標値と言われる350gになるように野菜の組み合わせを考えて量りに載せ、ピッタリ賞を狙う「野菜350gクイズ」など、子どもから大人まで夢中になれるイベントが充実していました。

イベントのクライマックスとなったのは、17時20分から行われた「あいちサラダめし」総選挙の結果発表。「あいちサラダめし」総選挙の様子と結果は、後編としてこちらにてご紹介します。

イベントの最後には、実行委員の2人がプロジェクト開始からの1年と、この日の記念イベントを振り返りました。
高木さんは「この一年、日に日にプロジェクトが盛り上がっていくのを実感しました。昨年のイベントは知らずに通りかかって立ち寄ってくれた方が多かったのですが、今年はプロジェクトを知っていて足を運んでくださった方が多かった。すばらしいことですね」と総括。
大竹さんは「総選挙は、料理写真の見た目で選んでもらいましたが、見た目がきれいだなと思ったお店はきっとおいしいと思います! ぜひ実際に店を訪れて味わっていただきたいです」と解説。この日のイベントを締めくくりました。

プロジェクトを通じて、1年にわたって伝えてきた野菜のおいしい食べ方や地元野菜の魅力。今後も飲食店で、家庭でなど、みんなで野菜への関心を高めながら、ぜひ愛知県ならではの野菜の生かし方や、愛知県産の野菜のおいしさを広めていきましょう。

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