取組紹介 2019年3月29日

愛知県内の10大学、44チームのアイデアが集結!
「あいちサラダめし」第2回大学生レシピコンテストを開催

愛知県民の野菜摂取量アップを目指してスタートした「あいち みんなのサラダ」プロジェクト。その皮切りとなったのが、愛知県の大学生による「あいちサラダめし」レシピコンテストでした。プロジェクトのキックオフとして、昨年9月のイベントで開催された第1回に続き、今回、第2回目のコンテストを開催。
3月2日(土)・3日(日)にイオンモールナゴヤドーム前で行われた「あいち健康チャレンジ」の中で、参加チームのレシピプレゼンテーションと受賞メニューの発表、表彰が行われました。

2回目の開催となった「あいちサラダめし」大学生レシピコンテスト。27チームが参加した前回から大幅にチーム数が増え、書類審査を通過した10大学44チームがエントリー。半年間で「あいちサラダめし」への関心度が高まったことを感じます。

3月2日(土)・3日(日)にイオンモールナゴヤドーム前で行われた「あいち健康チャレンジ」の会場では、44のレシピがずらりとパネル掲示され、そのメニューの写真やレシピの詳細などから一般来場者が投票。さらに3日(日)には、審査委員や一般観衆を前に、各チームがレシピのプレゼンテーションを行い、アピールしました。

審査員は、「あいちみんなのサラダめし」プロジェクト実行委員から、名古屋めし評論家の大竹敏之さん、あいち在来種保存会の高木幹夫さん、農林水産省・農業女子プロジェクトメンバーの永井千春さん、キユーピー株式会社 名古屋支店長の岩田清司さん。

各チームは2分間の持ち時間を最大限に使って、レシピのコンセプトや見た目のポイント、栄養バランスや主なターゲットを発表。また使用した野菜や野菜使用量などについても説明しました。

スライドや手づくりの横断幕を使って、レシピを効果的にアピールしようと趣向を凝らすチームや、ついPRに熱がこもり、持ち時間をオーバーしてプレゼンを途中で断念するチームなど、悲喜こもごも。しかしどのチームからも、自分たちが考えたレシピへの思い入れや自信、野菜をたくさん食べてほしいという情熱が伝わってきました。

全チームの発表を終え、審査員は、豆味噌と肉を合わせた肉みそやたまご、マヨネーズやドレッシングを使っていることなど「あいちサラダめしのルールを満たしているか?」をチェック。さらに「野菜の量は最適か?」、「ターゲットの設定は明確か?」、「ターゲットに適した栄養バランスか?」、「プレゼンで伝わったか?」などの審査基準に基づき、厳正に判定した結果、受賞レシピを決定しました。

優秀賞は名古屋学芸大学 食教育学研究室。30代男性のがっつりカフェランチをイメージしたというサラダめしは、肉みそに大豆を入れて噛み応えをプラス、目玉焼きの白身を泡立てて仕上げるなど、いろいろな食感を楽しめる一皿です。

メンバーは「蒸す、煮る、焼くなど野菜それぞれのおいしさを引き出せるように調理しました。また、マヨネーズにゴマ油とショウガを加えることで味にアクセントを加えるなど、野菜を飽きずに食べられるようにしました」と試行錯誤の過程を話しました。

そして第2回の最優秀賞に輝いたのは愛知学院大学 酒井ゼミCの「ワンプレートサラダめし」でした。押し寿司のように肉みそをサンドしたご飯の上に、ホウレンソウ、パプリカ、紫キャベツ、肉みそをオン。金糸たまごでさらに彩り美しく仕上げました。マヨネーズとケチャップを混ぜたオーロラソースは、好みに合わせて量を調整できるよう別添えに。

メンバーは「思わず写真を撮ってSNSなどにアップしたくなるような、盛り付けの華やかさがポイント。また女性をターゲットにしているので、お箸を使って食べやすいサイズにしました」とこだわりを解説し、野菜のおいしさを広げたいと喜びを語りました。

一般投票では、金城学院大学 調理学清水ゼミ“ドラガールズ”の「NeOドラバーガー」が最多票を獲得。チーム名からもわかるように中日ドラゴンズへの愛があふれる一品。
「野球観戦の時は揚げ物やジャンクフードを食べがちなので、野菜をたっぷり食べられるメニューを考案。観戦中でも食べやすいように、片手で持つことができるメニューにしました。一番の苦労点は、食べやすく、かつ中身の具がこぼれないようにすること。パンのサイズや種類を替えるなど何度も試作しました」とコメント。

第2回コンテストでは、特別賞として「あいちの野菜いっぱいで賞」が設けられ、椙山女学園大学 栄養教育論研究室Aの「和風ガパオプレート」が受賞。ナス、タマネギ、レンコン、大葉、ニンジンなど愛知県産の野菜をふんだんに使うことで、地産地消の意識アップも目指したレシピです。
「食感が楽しめ、野菜重量を増やせるようにレンコンを使ったことがポイント。さらに、ターゲットが女性だったこともあり、カボチャを使ったデザートを添えることで、最後の一口まで野菜をしっかり食べていただけるように工夫しました」とコメントしました。

審査員らは「発想が自由で、見た目にもいろいろなサラダめしがあって楽しいプレゼンでした」、「1回目に比べて内容が充実している。次回はもう少し年齢層の高い人をターゲットにしたメニューが出てくると良い」、「野菜を取り入れようと一生懸命考えた気持ちが伝わってきました」などと講評。

単身の若者や家庭でも、気軽に取り入れられるアイデアがたくさん飛び出した大学生レシピコンテスト。来場者の方々もレシピの掲示を見直したり、プレゼンに熱心に聞き入ったりと、大いに参考になった様子。
最後は愛知県の大村秀章知事との記念撮影で、第2回のコンテストを締めくくりました。

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